Detroit Become Humanに没頭してる話

年末年始で少し時間があったので、ここ数日はDetroit Become Humanというプレスト4のゲームをプレイしてる。

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ストーリーとしては、少し未来の2030年代の家事や会話を人間と同じレベルできる、高度な人工知能を搭載した商用アンドロイドとの生活が当たり前の世界の話。

まだプレイし始めて序盤ではあるけど、未来と現代らしさのリアリティの高さという点でとても感動している。

前述の通り、舞台は少し未来の話。かと言って数十年後の世界の話なので、未来すぎないというのが肝で、その近い未来らしさを忠実に再現してるのが面白いところ。

例えば、アンドロイドは未来だけど、身体を持った生身が老衰で苦しむところや、近いところへの移動については、歩行してる部分などがそう。

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あとは、インタラクションの観点だと、雑誌や書籍については、現代のKindleのように一つの雑誌で全ての雑誌が読めるようになってるのではなくて、逆に書籍のタイトルが表示されてる一枚のタブレット上で、タイトルに関連する内容が読めるようになっているなど。

これはデータとしては全てデータで保存できるようになったとしても、人間の認知的には本を読むためのデバイスがあり、それを使って読む形の方が、読む気になるし、読む前になんの本なのかがわかるという人間の進化しない認知機能と、(おそらく)ハード自体はより廉価になって、一冊ずつKindleのような物理デバイスを持つことを描いているのだと思う。

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他にも、映画的な没入感がありつつも、仕様上プレイヤー自身が判断しながらシナリオを選んでいき、それよってストーリーが変化していくところもとても面白い。

時折、心が揺れ動くようなエピソードが存在するんだけど、こうしたゲームのシナリオに対して、プレイヤー自身がオートノミーを発揮できる点がより没入感や当事者意識を生むんだと思う。

これまでカルチャーに触れる機会としては、映画と音楽が中心であることが多かったけど、もっと手段を広げる余地がありそうなので、ゲームという手段ももっと楽しんでいきたい。